制服のニオイは恋の予感
「ドラマ?」


「う、うん」


私の手を握ったままの大貴


いつになく甘えたような言い方をして、しつこく聞いてきた


「誰が出るの?」


「え〜っと…ホラ!名前が出ない!誰だっけ…」


私は思い出すフリをすると、大貴の小さく笑う声がする


「クク…遥ってウソ…ヘタだよな(笑)」


「ウ、ウソじゃないよ!」


「バ〜カ(笑)お前のウソつく時の仕草、昔っから変わんねぇよ!まっ、俺にしかわかんねぇだろうけどさ」





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