制服のニオイは恋の予感
「いいよ、俺、待つし。ガキん頃からお前が俺だけを見るの待ってたし、今更、待てねぇことねぇから」


大貴は照れくさそうに頭を掻きながら私を見た


「じゃあ〜卒業後!進路決まったら二人でお祝いしよ?」


「え?卒業後?後1年おあずけかよ?」


「いいじゃん!いっぱい待ったんなら後1年くらい(笑)」


「あれは言葉のあやってやつで…本音は…今すぐにでも〜」


「我慢するって言ったくせに(笑)」


私はホッペを膨らませる大貴をからかいながら、心の中で思った


『私もしたいけど…後もう少し…待っててね』





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