制服のニオイは恋の予感
私はそう呟いて大貴に背中を向けて、ボタンを止め直した


後ろからクククッと笑う声


チラリと振り向くと、大貴はニヤニヤとした笑いをしている


「何、笑ってんのよ!」


「別に〜」


「何、勝手に入ってきてんの?」


「勝手にじゃねぇよ?オバサンがどうぞって」


もう!お母さぁん!


私の気も知らないで…


「あっそ…座れば?」


私は溜め息をつきながら、このムカつく侵入者を、真ん中にあるテーブルに座らせた





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