制服のニオイは恋の予感
私はドキドキし始めた


「いや…昔は普通に話してたのに、急にお前、俺を避け出したから…俺、何かした?」


大貴の顔が昔みたいに柔らかく見えた


「別に…私には何もしてないよ?」


そうだよ?私にはね…


「同じクラスだし、普通に話してくれても良くね?」


「別に話すことないから…」


大貴は人気者だし、本当に話す用事もない


「そりゃそうだけど…」


「そんなことより、調べたいこと言ってよね!」


大貴のペン回しが止まった





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