放送室の君。
「………」

少しの間、沈黙。

私は君の答えを待って

君は一人考えていた。

何分たった時だろうか

君が口を開いた。

「……ありがとう」

そう言うと、君は放送室を出て行った。

君は全てを放って

彼女さんのところへ向かった。

私は

ちょっとだけ後悔していたけど

これで

君が幸せになってくれたら…。

そして私の涙は

無駄にはならなかった。
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