背中あわせのふたりは


『なんで…?
なんでここにいるの?』


卓也には聞き取れないネイティヴな発音で、彼女を呼んだ声の主に言う彼女の声は、震えていた。


『君がいなくなったと聞いたんだ。
…君の上司に、ね』


『だからって、どうしてここにいるって分かったの?』


『君の幼なじみが連れてきてくれたんだ。
僕が君の携帯電話に連絡したら、彼が出てね』


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