背中あわせのふたりは




──もっと見ていたかった、笑顔。




「ちょっとね。
そう言えば、ここの教師になったんだっけ?」




──苦笑した顔も変わってない。




「そう。
高校生は扱いづらい」




──ほんとうに何も変わらない。




「自分にも、そんな時代があったのに?」


.
< 17 / 138 >

この作品をシェア

pagetop