背中あわせのふたりは

Takuya



「センセー!!」


「おはよー」


「まじダルそー」


「テンション低っ」


キャッキャと、一体何がそんなにも楽しいのか、生徒それぞれが卓也の印象を口にする。


「なぁ、センセー」


ひとりの男子生徒が、職員室へ向かおうとする卓也を呼び止めた。


「どうした?」


立ち止まって振り返ると、すごく深刻な表情をしている。


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