【実話】涙の向こう
天国から地獄
高校卒業後、私は逃げるように遠く離れた県外の専門学校へと通う事にした。家は貧乏であった為私の進学を猛反対した。私は始めから親に頼るつもりは無かった。働きながら学校へ通う就職進学と云う方法があったからだ。とにかく遠くへ逃げたかった。いつあの日の男子学生に出くわすか、脅されるか気が気でなかったから…
専門学校と仕事の両立は決して楽ではなかった。でも気持ちは楽だった。ここで1からやり直そう。
そんな生活も2年目を迎えようとしていたある日、男の人から突然告白された。生まれて初めての出来事だった。初対面ではなく何度か行き来のある人だった。初めてこんな私の事好きだと言ってくれた…嬉しかった。凄く嬉しかった。私達はお付き合いをする事になった。
休みの度彼とドライブ、ショッピング…幸せだった。そんなある日付き合い出して半年位した頃彼に「ホテル行かない?」と聞かれた。急に過去の出来事を思い出し小さな声で「一年間はダメ」と言った。彼は「一年間!?俺の事好きじゃないの?」と言われて首を横に振り「凄く好きだし一緒にいて幸せだし楽しいよ。だけどそれだけは待って…」 それから彼はホテルへ行こうとは言わなくなった。ただ休みの日に逢って手を繋いでショッピングして帰るといった小学生のようなデートを繰り返していた。私はそれで満足だった。彼も同じだと思っていた。あの事を知るまでは…
専門学校と仕事の両立は決して楽ではなかった。でも気持ちは楽だった。ここで1からやり直そう。
そんな生活も2年目を迎えようとしていたある日、男の人から突然告白された。生まれて初めての出来事だった。初対面ではなく何度か行き来のある人だった。初めてこんな私の事好きだと言ってくれた…嬉しかった。凄く嬉しかった。私達はお付き合いをする事になった。
休みの度彼とドライブ、ショッピング…幸せだった。そんなある日付き合い出して半年位した頃彼に「ホテル行かない?」と聞かれた。急に過去の出来事を思い出し小さな声で「一年間はダメ」と言った。彼は「一年間!?俺の事好きじゃないの?」と言われて首を横に振り「凄く好きだし一緒にいて幸せだし楽しいよ。だけどそれだけは待って…」 それから彼はホテルへ行こうとは言わなくなった。ただ休みの日に逢って手を繋いでショッピングして帰るといった小学生のようなデートを繰り返していた。私はそれで満足だった。彼も同じだと思っていた。あの事を知るまでは…