遅い初恋
「なんかさー、三組の弘樹、掲示板で女の子と知り合って今度会うらしいぜ」

「マジかよ~俺も彼女欲しい~!」

そんな会話が聞こえてきた。

野球部の殆どは電車かチャリ通だ。唯一海砂だけが徒歩。

「じゃあ、海砂お先~!」

「バイバーイ☆」

帰り支度を済ませた美理が帰っていった。

「いっつも最後に帰ってるよな・・・私って」

真っ暗になった外をボーっと眺めていた。
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