それでも君が好き
…次の日、わたしはいつもどおり学校へ行った。
休むわけにもいかなかったし、ここで休めば蒼太もいい気はしないと思う。
教室へ入ると、蒼太はもう来ていて、自分の机に伏せて寝ていた。
これは毎朝のこと。
…けど、あんまり気にしてないのかな…昨日のこと。
蒼太にすれば、どうでもいい小さな出来事だったのかな。
わたしにすれば、すごく大きなことなのに。
「……はぁ…」
蒼太が分からないよ。
わたしはため息をひとつ漏らすと、自分の机にカバンを置いた。