ストロベリーらぶ
「ぃ……ね…………こく
いおね………ぉき……こく!」
「―――だれ、
うるさいなぁ………」
「伊央姉!
早く起きなきゃ遅刻するよ!」
えっ!?
今、何時?
急いで時計を探して時間を確かめると、アラームは30分も前に止められていた。
ってことは、今7時!?
「やばい!
遅刻だ―。お母さん、なんでもっと早く起こしてくれないの!」
「だから俺が30分前から起こしてたっつ―の!」
着替えながら、ぶつぶつお母さんに文句を言っていると、弟の侑希に呆れられてしまった。
もぉ!
あたしの寝起きの悪さくらい知ってるんだから、もっとしっかりおこしてくれても………
なんて独り言をいっていたら……
変な声が聞こえてきた。
「なになに―?
やっぱり朝は俺のkissで起きたい?」
うん!
スルーだ。
俗に言うシカトってやつだ。
「あっ!
いっけない。遅刻しちゃうから、もう行くね―
いってきま―す」