日露戦争と栄養のはなし
だから里帰りで、野麦峠を越える時に命を落とす女工さん達がたくさんいました。
(当時の交通事情は最悪で、崖や谷をいくつも越えなければならない事もあったそうです。
もし途中で谷に落ちても、誰も助けてくれません。
皆、結核が進行してて、助けられるほど体力が無かったのだそうです)
そして、無事に里に着いたら着いたで、彼女達はそこで不本意ながらも結核菌を撒き散らします。
こうなってくると、それまで女性達ばっかりだった結核患者は、
男性にも広がってきます。
一方で男性には、徴兵制度がありました。
ですが徴兵の際も、やっぱり食事は女工レベルで、
その所為で死んでいく人もいたのだとか。