キミの手 キミの体温

背が高くて手足の長い白奈ちゃんは、どう見てもわたしより大人っぽい。


水希や周助もそう思ってたみたいで、


「……綺麗だから同い年くらいなのかと思ってた」


ぽろっと零したわたしの独り言にうんうんと深く頷いていた。



「白奈の学力なら問題無い。勉強見て欲しいってのは多分口実だから」


「へぇー……」



口実って言葉で水希はまたニヤニヤと含み笑いを浮かべてる。


そんな顔したりしたらまた周助が嫌がるのに……。



「あーもぅ! うぜぇよ水希」


「照れない照れない」



思った通り顔をしかめた周助が、ニヤつく水希に八つ当たりして食べ終えたお弁当箱を持って立ち上がる。



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