キミの手 キミの体温

「ちゃんと覚えてるよ」


「嘘っ……っ」



こう言ってキスを落としたら千愛の膨れっ面がすぐに真っ赤に変わる。



だから……お泊りまでしといてキスくらいで赤くなるのは反則だって。



「起きたらおはようのキスするって約束しただろ?」


「そ、そっちじゃない!」


「わかってるよ……ごめんね」



また拗ねそうになってる千愛にマーマレードの紅茶を渡し、



「チーズケーキは無理だけどチーズのオムレツも作ったから。朝ごはん食べよ」



ポンポンと千愛の頭を撫でた。



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