キミの手 キミの体温
「はいホットミルク。寒かったでしょ」
「……ありがとうございます」
白奈を連れて戻って来た俺たちを出迎えたのは、朝メシの用意をしていた母さんだった。
いつもはまだ寝てる時間に起きて外に出てたことだけでもびっくりしてたのに、
「……こんな時間にすみません」
隣に白奈まで連れてたから見開いてた目を更に丸くさせてた。
「親と揉めたらしい。とりあえず居候してる友だちに電話入れるから」
「……あら」
家に戻るまでに考えた説明をなるべく落ち着いた口調で母さんに説明して、
「ほら。電話してくるからとりあえず俺の部屋に居とけ」
恐縮してる白奈を部屋に押し込んだ。