キミの手 キミの体温

「わたしは信じてます。宝珠が今感じてる苦しみを乗り越えて……また今までみたいに笑えるって」


「……………」


「諦めないでください。ちゃんと二人を亡くなった瑠璃おばさんや葦原くんのお母さんの分まで愛してください」



そしたらいつか3人で笑える日だってくるかもしれない。


この世でたった3人。
血の繋がった家族なんだもん。



出来るなら憎んだり目を逸らしたりせず向き合って貰いたかった。



それがきっと……瑠璃おばさんや葦原くんのお母さんが望んでる幸せだと思うから。




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