キミの手 キミの体温
わたしを心配してくれてる水希にも、多くを語らず見守ってくれる周助にも……感謝でいっぱいだ。
だから、
「じゃ、この話はここまで。教室戻ってお昼にしよ!」
「食い意地張ってんな、水希」
「……殴っていい?」
今は出来るだけの気持ちを込めて、
「……ありがとう」
二人の優しさに感謝したい。
「バカ。いちいちお礼なんか言わないの」
慌ててふわふわのハンカチを差し出してくれた水希。
「気にすんなって」
周助はポンと頭を撫でてくれて……。
「でも、ありがとう」
泣き笑いみたいなグチャグチャの顔を、二人は笑って受け止めてくれた。