淡い満月
集中治療室
目が覚めたら、薄暗い天井。
右には大きな機械
左には点滴と血圧計
どうやらここは、夜の集中治療室らしい。
「……痛っ…。」
首が痛くて体が全く起こせない。
手で探ってみると、首の右側から管のような物が出ていた。
正直、大きな機械もどんな物かはよく分からない。
ただ、何かが回る音だけが首の動かせない私の耳に響いている。
「…………。」
今は、何時?
時計は右側に何となく見えているのに、時間までは分からなかった。