淡い満月
「私なんかも女として見てもらえてるんですね。」
「そりゃ…そうだろ。」
女の人として見てもらえるだけで、何だか嬉しい。
「でも、大丈夫ですよ。片桐さんのこと一応信頼してますから。」
「一応は余計だよ。」
この時間を壊すのは、やっぱり惜しいなぁ。
だけど、このまま黙っているのも騙してるみたいだから。
「だけど、私は信じちゃ駄目ですよ。」
「え?」
私は信じちゃ駄目だよ、片桐さん。
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