彼氏はシークレットアイドル
私たちは靴を履き替えて校門までの校庭を並んで歩いた。



「最近遊んでやれなくてごめんな?」



「ううん。だって"みんなのハヤト"だもん。でも隼人は私のだけでいてね?」



私は隼人に笑いかけた。



「当たり前だろ。」



隼人は私の手を握って歩き出した。




校門を出るとすぐに青木さんの車が見えた。



「あれ?青木さん、車から降りて電話してるね。」



青木さんはすごい慌てるみたい。



私たちは青木さんに近づいた。




私たちに気付くと電話を切って走って駆け寄って来た。





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