好きの理由ゎ.....
軽く動揺している私。


そんな淕くんは...

「ぇ。誰?君初対面だよね?軽々しく淕とか呼ばないで。つか、こいつ妹。彼女なんかじゃないよ。それに、君馴れ馴れしい。失せろ..」


いつも通り冷たい言葉を放つ淕くん。


でも、【彼女なんかじゃないよ。】それは、どういう意味??



ヤバいよ。



あたまの中が淕くんでいっぱいになる。



1人になる時間がほしい。


私は、私の腕を掴んでる淕くんの手を、
一生懸命振りほどこうとする。

けど、力は一向に弱まらず。
逆に力を増すばかり。


逃げたい。
この場から去りたい。
この涙、淕くんには見られたくない。
ただそれだけ。

そんな事を思ってると、淕くんが
私の耳元で
「なに、逃げようとしてんの?俺から逃げられるわけ?しかも、目に涙まで溜めちゃって..可愛」

―――!!

全部全部バレてる。

それに、可愛だなんて。


その、淕くんの囁きに、私は逃げるのをやめる。



後が怖い。


そうこうしてるうちに、中学校に到着。

学校に行こうとしたけど、淕くんは手を離してくれない。


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