好きの理由ゎ.....
「なぁ、俺の話聞いてる....?」


低い声。怒りっぽい声。



でも、私の頭の中には入ってこない。




「あ、良いこと教えてあげようと思ったのになぁ...」



その言葉だけ、頭に残る。


そして、私の体の動きは止まり、恐る恐る淕くんの方を見る。



「今日は、学校休みだって...、よかったな」

なんて、言って笑顔を見せる淕くん。



でも、私は確信した。



この笑顔の裏には、絶対何かがある。



「ん?嬉しくないか?あ、因みに俺も学校休み♪だ・か・ら、部活の事・声の事。ゆっくり聞かせても~らぉ♪」


軽くスキップを交えて、私の部屋を出ていく淕くん。



「.......。」



私の頭。思考回路停止中。




このままだと、全部バレる。



そう思い、布団を頭までかぶり、もう一度眠りにつく。





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