僕のカノジョ取扱説明書~草食系男子の憂鬱~
始めは猫かぶり
――――「あっつー…」
「おい、雄一郎ッ!!行くぞー」
「今行くー」
高三の春、誘われたのは、昨日の夜かかってきた大地からの電話だった。
『お前、そろそろ女作れ』
取っ替え引っ替えの大地からの命令?だった。
そりゃー、大地と僕は違う。大地ときたら、一ヶ月に二、三人くらいのペースで、カノジョが変わるようなヤツだ。
それに比べ、僕はまだカノジョすらいたことがない。告白したことも…むしろされたこともないような、全くの恋愛初心者。
「おい、雄一郎ッ!!行くぞー」
「今行くー」
高三の春、誘われたのは、昨日の夜かかってきた大地からの電話だった。
『お前、そろそろ女作れ』
取っ替え引っ替えの大地からの命令?だった。
そりゃー、大地と僕は違う。大地ときたら、一ヶ月に二、三人くらいのペースで、カノジョが変わるようなヤツだ。
それに比べ、僕はまだカノジョすらいたことがない。告白したことも…むしろされたこともないような、全くの恋愛初心者。