僕のカノジョ取扱説明書~草食系男子の憂鬱~
優しい笑顔にはご注意を
「うわぁッ!!」
後ろにいたのは、まぎれもない『井田ユリ』だった。
「隣、いいかな?」
「どどどどうぞッ!!!」
変に上ずった声……、なんて僕はダサイんだ……。
恥ずかしさで顔が上げられない。また床とにらめっこだ。僕ってつくづく……
「私ね……?」
「う、うん!?」
「男の人と話すの……苦手でね…」
「話すのが…苦手?」
井田ユリは一回だけコクンと頷いた。さっきは部屋の中が暗かったせいで気づかなかったが、始めに見たときよりも、井田ユリの頬には健康な赤みはなくて、少し…疲れたような表情をしていた。
後ろにいたのは、まぎれもない『井田ユリ』だった。
「隣、いいかな?」
「どどどどうぞッ!!!」
変に上ずった声……、なんて僕はダサイんだ……。
恥ずかしさで顔が上げられない。また床とにらめっこだ。僕ってつくづく……
「私ね……?」
「う、うん!?」
「男の人と話すの……苦手でね…」
「話すのが…苦手?」
井田ユリは一回だけコクンと頷いた。さっきは部屋の中が暗かったせいで気づかなかったが、始めに見たときよりも、井田ユリの頬には健康な赤みはなくて、少し…疲れたような表情をしていた。