僕のカノジョ取扱説明書~草食系男子の憂鬱~
カノジョはふぅっと息を吐いて、組んだ腕を腰にあてた。







今なら言っても平気か…?







カノジョの顔色をうかがいながら、恐る恐るここに来ながら気になっていたことを聞いてみた。









「あのー…今日は何の用で……?」








「用?」







「え?何か用があったんじゃ……」







カノジョはずっと無表情でジーッと僕の顔を見ていた。クリクリした黒い瞳が僕の心を射抜く。やっぱり今日もかわいい。







「あ、あの……」






ドキドキして、言葉の語尾を震わせながら聞く。








「用はね……」

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