初想〜はつこい〜


「……じゃない……」


何か東城君が言った


「えっ……??」


私は聞きとれずもう一度聞いた


「東城君じゃない……。敬浩だ。……詩音。」


ポツリと東城君が言った


「えっ!!あ…うん…敬…浩だね…」




(な…なにこれ…すごい心臓が爆発しそう…お化けどころじゃないよ……っ!!!)




私達は手を繋ぎながら出口まで無言で歩いた




< 103 / 136 >

この作品をシェア

pagetop