初想〜はつこい〜


「そっかー…がんばったんだね」


「どうりで可愛くなったわけね」


納得というふうに美夢が頷く


「可愛く……??」


詩音が キョトン としていると


「元々…可愛いがさらに可愛くなったのは確かだな。」


澪までもが うんうん と頷く


(可愛くかぁ…そうだったらいいなぁ……)


「でもさー雷銀のトップの女って事はこれからが大変じゃね??」


聖哉が眉間に皺をよせて言った


「なんでだよ?」

詩音の代わりに彩が聞いた

「だってよー。雷銀の弱点になるわけじゃん??」


ハッとした


(そうだ…私がいるだけで晴の迷惑がかかるんだ……)


詩音が急に無言になっていると


ドゴッ…


にぶい音がした


それと同時に ってー という聖哉の声も聞こえた


「なに言ってんのよ詩音が弱点なわけないでしょ!!このウルトラスーパーΚУバカ男!!!」


彩はさらにもう一発 聖哉に回し蹴りを入れたのだった



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