初想〜はつこい〜


会話を聞いていた歌代さんが言った


「それがいいね。詩音ちゃん送ってもらいなよ。本当は僕が送らなきゃなんだけど…明日の仕込みがあるし…」



「でも……」


「俺と一緒嫌っすか……?」



また しゅんとしてしまった望月君が可哀相で…


「じゃあ…お願いしようかな…」


そのとたん望月君の顔がぱぁっと輝いた


(男の子と歩くなんて…あの時以来だなぁ…)




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