白衣の悪魔のキスの味
言えない。



言えるわけ…ない…。



キスだよ。



キス…されたんだよ…。



あたしは先生が好きなのに…



「…っく……うっ…」



そして、小さく嗚咽を漏らしながら、キュッと唇を噛み締めた…



瞬間、



「……言えよ。」



「えっ?」



「なにがあったか、言えってんだよ。」



「あっ…」



さっきまでの優しい声色から一変、



キレちゃったのか、



声のトーンが一気に低くなった先生を見つめながら、



あたしは大きく目を見開いた。

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