「いいのか?
元に戻しても」

いつの間にか後ろには男の子がいた

「…へ?」

「元に戻してもいいのかと聞いている」

「戻せるの?」

「あぁ」

「だったら…元に戻してよ」

「しかし戻すには条件がある」

「条件?」

男の子は少しためらって
「願いをかけた者。つまりおまえの命を消すことでこの願いは無効になる」

「!!」

それじゃぁ元も子もないじゃないか
…でも一生ここで生きるよりかはマシかもしれない
この生き地獄でよりかは

「わかった。そのかわり絶対元に戻してよね。
あっ…長川さんも戻るの?」

「生き返る。」

「よかった…」

男の子は相変わらず無表情のまま
この少年は一体何者のか
気になったところでどうしようもない
もう死ぬのだから
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