21時までの・・・

この話しは桃子から話すまで止めにしよう。

話しを変えよう、佐紀は思った。


《友理奈どうしてる?》


『今日は練習してるよっ』


《それは分かってるよっ!》


『あっ、なんか〜 佐紀ちゃんとこの
サッカー部のキャプテン?
カッコイイって言ってた!』


《ふぅ〜ん そうなんだ
あんなのが趣味なんだぁ》


『あんなのって 何?』

《あいつは恰好だけよ、
練習終わると あっちの女こっちの女って
毎日ふらふらしてるわよっ》


『へぇー 詳しいんだっ』
変な方にひっかかった桃子。


《何言ってんの、他の学校でも超〜有名よっ!
でっ連戦連敗》


『ふ〜ん 友理奈に言っとく』



《ところで、あんた大学決めた?》


今ごろ、志望校決めているようでは遅すぎるのだが!


『上にあがるか他へ行くか迷ってる段階!』


《超〜遅すぎるよっ!
大学は同じ所行こうよって、
あんたが言ってたのよ
私はあんたに合わせるかどうか
迷ってるのに〜》


桃子は“おバカ“の部類だったが
私立の女子大付属なので、よっぽどの事がない限り上に進める。


佐紀は桃子よりできる。

二人の偏差値には開きがあった。




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