21時までの・・・

その日の深夜。

桃子は寝れずにいた。


彼にメールしたいが
なんてメールするか内容を練れずにいた。


“おなかすいた!“

佐紀の家でケーキを食べたから
晩御飯を抜いた!


一応、お年頃の桃子。

彼と空腹との葛藤?
彼と空腹の闘い!
次第に彼の事が頭から消え、
空腹との闘いに入った。


暫くベッドのなかで闘ったが

寝た!


結局、眠気に食欲も彼も負けた。


まだまだ“お子ちゃま“な桃子。



朝までグッスリ!


“ももこ〜“
母の叫び声で跳び起きた。

いつも目覚ましを三つセットしているが
気が付かなかった。

三つ目は特大の目覚ましなのだが?


桃子は時計を見た。

午前8時!

目覚ましは鳴った様だ!


急いで身仕度をする桃子。


朝御飯は抜くしかない、晩御飯を抜き、また朝も抜く

いくら“お年頃“でも二食抜くのは辛い。



“オハヨー、行ってきま〜す“


家を飛び出てバス停に走る。


バス停まで歩いて4分、バスの時刻まで4分。



普通の人は走ればセーフ。


桃子は走るのが苦手!

頑張って走る。
遅刻をした事がない。
遅刻に異様な恐怖感を感じて走る桃子。





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