21時までの・・・
日本一の美少女
その日の放課後。
桃子は背が低いが
バスケットボール部の副キャプテン。
クラブハウスで着替えてると
チームの中心選手で一年生の友理奈が
《朝、見てましたよっ、誰ですか?》
友理奈は一年生だが桃子と仲がよかった。
友理奈は180cmの長身。
桃子は友理奈を
“日本一の美少女“と読んでいる。
背の高い友理奈にコンプレックスを
抱いているが友理奈が大好き。
佐紀と同様、小学五年の時
スイミングスクールで知り合った。
友理奈は小学三年だった。
学校外で桃子と居る時、
友理奈はタメ口で話す。
《誰ですかー? ねえー教えて下さいよ〜》
『知らないっ!』
《うそー》
『ほんとに 知らないよ〜』
《うそ うそっ!誰ですか》
かなりしつこく聞いてくる友理奈。
桃子は少し嬉しかった。
桃子は着替えると友理奈をおいて
体育館へ走っていった。
《ちぇっ 絶対聞いてやるー》
友理奈は叫んでいた。
走る桃子の顔は嬉しそうであった。
クラブハウスで友理奈が呟いた。
《どこかで 見た事あるんだよなぁ》
友理奈の記憶は正しかった。