怪盗プリンセス
「で、プリンセス。本題は?」
シャナの言葉に、プリンセスは再び苦笑いを浮かべた。
「ジューンの事よ。サクラ、記録を。」
サクラが、頷き一冊のファイルを持って来た。
プリンセスが、それを受け取り、シャナに渡す。
「これは?」
シャナが、ファイルを捲りながら言った。
【ジューンの今までの健康診断の結果です。】
サクラの言葉に、シャナが微かに微笑んだ。
そして、ファイルを捲り続ける。
「大丈夫よ。多分、高熱は力の覚醒の兆しじゃないかしら?」
シャナの言葉に、プリンセスは安堵の溜め息を吐いた。
「私は、帰るわよ。」
シャナが、部屋から出て行く。
「サクラ、コンテナを」
【分かりました。】
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