怪盗プリンセス
ダダダダダダダ!
バーン!
銃声と爆発音が、船に響き渡る。
煙が晴れると、そこには血塗れのプリンセスと無傷のジューンがいた。
「辛うじて、避けたか。しかし、次はどうかな?」
バナンが、ニヤリと笑いながら言った。
「馬鹿にしないで欲しいね。」
プリンセスは、不敵に笑う。
「まだ、余裕があるのか。しかし、子供を庇いながらでは十分に戦えないだろう?」
ダダダダダダダ!
バーン!
再び、銃声と爆発音が船内に響き渡る。
そして、煙が晴れた時、其処にはプリンセス一人が立っていた。
「貴様、子供は何処にやった!」
バナンが叫ぶ。
「関係無いでしょ。」
プリンセスが、不敵に微笑む。
しかし、目は笑って居なかった。
そこから先は、一瞬だった。
プリンセスの姿が、その場から消え、バナン達はあっという間に気を失ってしまった。
「少し、海で頭を冷やして来るといいわ。」
プリンセスは、バナン達を海に投げ込んでしまった。
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