怪盗プリンセス
「そうなのかな?」

プリンセスが、微かに頬を赤く染めた。


「そうよ。」

シャナが、強い口調で言った。


「そうね。私は、ジューンが好きなんでしょうね。――ありがとう。気持ちが纏まったわ。」

プリンセスが、微笑む。
それを見て、シャナも、微笑んだ。

「早く、飛行船に戻ったら。愛しいジューンの下に。」

「愛しいは、余分だよ。」


プリンセスは、再び、微かに頬を赤く染めて、シャナに言うと、飛行船に戻って行った。



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