怪盗プリンセス
暫くして、サクラは料理を終えて、調理室の隣にあるリビングのテーブルに料理を並べた。

それを見計らったように、プリンセスが現れた。



【プリンセス、また、ジューンを食料調達に行かせたんですね。】

「行かせたとは、人聞きが悪いね。自分から、進んで申し出てくれたんだよ。」

【ジューンは、まだ子供なんですよ。もう少し、考えて下さい。】

「ジューンに、普通の子供の常識は当て嵌まらないよ。」

プリンセスの言葉に、サクラは溜め息を吐いた。

【確かにそうですが、貴女が仕事をすればジューンは食料調達等しなくていいんですよ。】


「私が、興味を示すような宝が見つかったらね。」

プリンセスの言葉に、サクラは再び溜め息を吐いた。
そして、料理を片付け始める。



「サクラ、私はまだ食べ終わっていないよ。」

【はたらかない人は食べなくて結構です。出て行って下さい!】

サクラが、プリンセスをリビングから追い出す。



_
< 4 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop