怪盗プリンセス
一方、プリンセスはジューンのベッドの横で、椅子に座って新聞を読んでいる。
「私も、嘗められたものね。」
プリンセスが、新聞を捲る手を止めて言った。
「なんて書いてあるんですか?」
「『開かずの箱は、最盛期の怪盗プリンセスの侵入さえ許さない程の最新鋭のセキュリティシステムによって守られている。育児に追われている、現在のプリンセスに盗めるはずがない。』だって。ジューンが元気になったら、回復祝いに開かずの箱でも盗みに行こうかしら?」
プリンセスが、不敵な笑みを浮かべた。
「僕の事は気にしないで、仕事に行って下さい。」
「ジューンが心配しなくても、準備があるから決行は2週間後になるから。」
プリンセスは、新聞を畳んで便箋を取り出した。
「なんて書こうかしら?そうね、―――新聞記事は、私に対する挑戦と受け取りました。古の王国の遺産『開かずの箱』を今月28日、頂きに参ります。怪盗プリンセス―――」
プリンセスは、予告状を封筒に入れると、それを持ってジューンの部屋を出た。
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「私も、嘗められたものね。」
プリンセスが、新聞を捲る手を止めて言った。
「なんて書いてあるんですか?」
「『開かずの箱は、最盛期の怪盗プリンセスの侵入さえ許さない程の最新鋭のセキュリティシステムによって守られている。育児に追われている、現在のプリンセスに盗めるはずがない。』だって。ジューンが元気になったら、回復祝いに開かずの箱でも盗みに行こうかしら?」
プリンセスが、不敵な笑みを浮かべた。
「僕の事は気にしないで、仕事に行って下さい。」
「ジューンが心配しなくても、準備があるから決行は2週間後になるから。」
プリンセスは、新聞を畳んで便箋を取り出した。
「なんて書こうかしら?そうね、―――新聞記事は、私に対する挑戦と受け取りました。古の王国の遺産『開かずの箱』を今月28日、頂きに参ります。怪盗プリンセス―――」
プリンセスは、予告状を封筒に入れると、それを持ってジューンの部屋を出た。
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