お子様王子の彼女。〔完〕
あたしも自転車置き場に着いて鍵抜きに取り掛かった。



ダッ



あー!!先輩走って校舎に向かった!
遅刻なのに!?
何故走る!?











ぽろっ





(・_・)



あ…なんか落ちた。


って…先輩落とし物ー!!なんか落ちましたよー!!

「せ…先輩!!」

らしき人!!

すると先輩(らしき人)は振り返った。あたしも先輩に向かって軽く走った。

「…あ…?俺…?」
「え、はい…あの…落ちましたよ…?」

そう言って生徒手帳を拾って渡した。

「あぁ、サンキュー」

あ…よく見るとこの人かっこいいなぁ…


「んじゃ」

先輩はあたしに背中を向け昇降口に入って行った。
< 3 / 64 >

この作品をシェア

pagetop