お子様王子の彼女。〔完〕
「柳沢先輩!?」
「柳沢先輩だけど?」
「どうしてここに!?」
「バカヤロー、普通彼氏が迎えに来んだろ?」

さも当たり前かのように言う先輩にあたしは心臓が高鳴るが、罪悪感には勝てない。




本日雨のため、徒歩で駅向かい中。

「先輩…昨日はすみませんでした…」
「あ?何が?」
「その…途中で逃げたこと…」
「あぁ、いや別に気にしてないぞ?…でも何で逃げたの?」



言えるかバカヤロー(゜Д゜)!!




「“言えるかバカヤロー(゜Д゜)!!”って顔してんな」



読まれた…っ(゜Д゜)!?

「読んだよ♪」
「え…!?」
「お前最初っから顔に出てたもん」
「最初…?」
「俺たちが会った時」



あたしその時から顔に出てたのか…∑( ̄□ ̄;)ガーン!!



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