お子様王子の彼女。〔完〕
先輩いるかなぁ…

先輩のクラスに近付いた途端聞こえた声。



「響汰ぁ…んっ…はぁ…」



この声…喘ぎ…声…?

“響汰”





…先輩…?



あたしは見たくなかった…信じたくなかった…



でも見てしまったんだ…

柳沢先輩のはだけた胸元…
その胸元に手を入れる女の先輩…
そして女の先輩と抵抗することのないキス…






はは…そういうことだったんだ…

先輩はあたしのことなんて元からどうでもよかったんだ…





別れの切り出しがこれとは想定外だったな…



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