お子様王子の彼女。〔完〕
「華南…ちゃん…?」

その声に反応するかのように、ゆっくりあたしの方を向く柳沢先輩。



あぁ…もう我慢できない…





「華…南…」
「今までのことなかったことに」

あたしはそこを立ち去る前に、あたしの名前を呼んだ人物を見た。

光太郎先輩だった…




「光太郎先輩、さようなら」




そしてあたしはその場を立ち去った。





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