とんでも腐敵☆パートナー
「うまいっ! うまいよ真昼ちゃんっ!」
当然の如く、高地はグリコの弁当の存在を無視し、池上の弁当を褒めちぎっている。
グリコは面白くなさそうに頬を膨らませた。だがそれも仕方のないことだ。
「あたしのだって食べれば美味しいもん! 祥子、この唐揚げどう?」
「悪いけど、お腹壊しそうだからいらない」
「むぎぃっ! 真昼、これシャケの塩焼き。一口食べてみてよ!」
「グリコ……今度料理教えてあげるから。今日のところは素直にソレ、しまいなよ」
「最初は誰だって失敗するもんだ。徐々にレベルアップして行けばいいのさ。な、グリコちゃん」
「むがぁーっ! みんなして生温かい目で諭そうとすんなーっ!」
とうとうキレたか。
しかしどうにもフォローのしようがない。
が、そこに勇気ある救世主が現れた。
「俺、この唐揚げいただくよ」
なんと、心優しい拝島が、グリコの料理に箸を伸ばして言ったのだ。
「拝島! 無茶するな!」
「拝島さん……本当?」
グリコの目が輝く。
「うん、せっかく作ってきてくれたんだし。一口くらいは食べないともったいないよ」
拝島はそう言うと、箸でつまんだ黒い物体を、迷いなく口の中に入れた。
途端。
じゃりっ
拝島の口の中から。
あり得ない音がした。
ひくっ、と拝島の頬がひきつる。
じゃり。じゃり。
もともとそれほど濃くない拝島の顔色が更なる白に変わっていく。
当然の如く、高地はグリコの弁当の存在を無視し、池上の弁当を褒めちぎっている。
グリコは面白くなさそうに頬を膨らませた。だがそれも仕方のないことだ。
「あたしのだって食べれば美味しいもん! 祥子、この唐揚げどう?」
「悪いけど、お腹壊しそうだからいらない」
「むぎぃっ! 真昼、これシャケの塩焼き。一口食べてみてよ!」
「グリコ……今度料理教えてあげるから。今日のところは素直にソレ、しまいなよ」
「最初は誰だって失敗するもんだ。徐々にレベルアップして行けばいいのさ。な、グリコちゃん」
「むがぁーっ! みんなして生温かい目で諭そうとすんなーっ!」
とうとうキレたか。
しかしどうにもフォローのしようがない。
が、そこに勇気ある救世主が現れた。
「俺、この唐揚げいただくよ」
なんと、心優しい拝島が、グリコの料理に箸を伸ばして言ったのだ。
「拝島! 無茶するな!」
「拝島さん……本当?」
グリコの目が輝く。
「うん、せっかく作ってきてくれたんだし。一口くらいは食べないともったいないよ」
拝島はそう言うと、箸でつまんだ黒い物体を、迷いなく口の中に入れた。
途端。
じゃりっ
拝島の口の中から。
あり得ない音がした。
ひくっ、と拝島の頬がひきつる。
じゃり。じゃり。
もともとそれほど濃くない拝島の顔色が更なる白に変わっていく。