とんでも腐敵☆パートナー
 ちっ。
 
 視界から消える男達。
 
 駐車場に入り、派手なアロハシャツを探す。
 
 くそっ。奴らはどこだ。
 
 さすがにもう遅いかと、苛立ちが諦念に変わりそうになったその時。
 
 
「ぎゃあああああっっ!!」
 
 
 駐車場を突き抜けるような、男達の叫び声が聞こえた。
 
 
「……は?」
 
 
 一瞬何が起こったのかと目を瞬かせる。
 
 叫び声の聞こえた場所に向かうと――
 
 
 男達が、ピンクのワンボックスカーのドアに仲良く手をかけ、喚いていた。
 
 
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