とんでも腐敵☆パートナー
「じゃあ交渉成立ってことで、私も自己紹介しますね♪」
「いつ成立したんだ!?」
「細かいことは気にしない。どうせ選択権は貴方にはありません! 逃げようとしても無駄です。腐女子の執念を舐めないでくださいね」
女はにっこりと悪魔のような笑みを浮かべて言った。ぞくりと背筋に冷たいものが走る。
「というわけで、まずはこの腕を離してください。離さないと大声を出しますよ」
途端、俺は反射的に女から手を離した。もうこれ以上のトラブルはごめんだ。
「分かった……俺と拝島の本番ビデオをやれば大人しく帰ってくれるんだな?」
観念して俺は苦々しげに言った。
とりあえずこの場は口約束してでも収め、女を追い返すのが最優先だ。この女の始末は後でどうとでもなる。
女は俺の質問には答えず、腹が立つ程にこやかな笑顔を返してきた。そして握手を求める手を差し出し、がらりと変わった口調で、
「あたしの名前は桑名栗子。みんなにはグリコって呼ばれてる。これからよろしくね、朽木さん♪」
そう言ったのだった。
「いつ成立したんだ!?」
「細かいことは気にしない。どうせ選択権は貴方にはありません! 逃げようとしても無駄です。腐女子の執念を舐めないでくださいね」
女はにっこりと悪魔のような笑みを浮かべて言った。ぞくりと背筋に冷たいものが走る。
「というわけで、まずはこの腕を離してください。離さないと大声を出しますよ」
途端、俺は反射的に女から手を離した。もうこれ以上のトラブルはごめんだ。
「分かった……俺と拝島の本番ビデオをやれば大人しく帰ってくれるんだな?」
観念して俺は苦々しげに言った。
とりあえずこの場は口約束してでも収め、女を追い返すのが最優先だ。この女の始末は後でどうとでもなる。
女は俺の質問には答えず、腹が立つ程にこやかな笑顔を返してきた。そして握手を求める手を差し出し、がらりと変わった口調で、
「あたしの名前は桑名栗子。みんなにはグリコって呼ばれてる。これからよろしくね、朽木さん♪」
そう言ったのだった。