とんでも腐敵☆パートナー
5-5. 地球は何度も侵略される
<<<< 栗子side >>>>
デパートの1階にあるフードコート。
祥子と高地さんは、ここでそれぞれ好きなものを注文してお昼ご飯にすることにしたようだ。
あたしと拝島さんはやや離れた席を確保し、マクドナルドのハンバーガーを食べることに。注文したものがすぐ食べれるのがここの利点だ。
ちょっと汚れてたテーブルを布巾で一拭きしてから席につく。
席と席の間の狭い通路を通る時、度なしとはいえ慣れない眼鏡をかけたあたし達は、距離感を掴めず何度もテーブルや椅子にぶつかってしまった。その度に座ってる人に「すみません」と謝る拝島さんの姿が可愛くて、写真を撮れないのがむちゃくちゃ悔やまれた。
謝りすぎて真っ赤になった拝島さんをオカズに、購入したハンバーガーにかじりつく。
途端、顔をしかめるあたし。
うへー。なんだこりゃ。
口を動かしながら、歯形のついたバーガーを凝視する。
秋の新作、栗バーガーってのがなんか親近感湧いて手を出してみたのだけど。
「……あまっ」
メープルシロップが練りこんである甘いバンズに栗あんを無理矢理ハンバーグ型にしたようなものが挟んであるキワモノだったようだ。
思わず殺意が湧くほどに甘かった。
「こっちのチキンバーガーと取り替える? 栗子ちゃん」
拝島さんは結局「栗男」と呼ぶのをやめたらしい。まぁあたしもわざとタメ語を使うのが面倒くさくなったので結局元に戻っちゃったけど。
「いいんですか? これ、殺人的に甘いですよ」
「俺、甘いの好きだから」
「へぇ~そうなんだ」
拝島さんとお互い食べかけのバーガーを交換しながら相槌を打った。あたしもそうだけど、拝島さんも一度他人が口をつけたものとか気にしない人なんだ。
デパートの1階にあるフードコート。
祥子と高地さんは、ここでそれぞれ好きなものを注文してお昼ご飯にすることにしたようだ。
あたしと拝島さんはやや離れた席を確保し、マクドナルドのハンバーガーを食べることに。注文したものがすぐ食べれるのがここの利点だ。
ちょっと汚れてたテーブルを布巾で一拭きしてから席につく。
席と席の間の狭い通路を通る時、度なしとはいえ慣れない眼鏡をかけたあたし達は、距離感を掴めず何度もテーブルや椅子にぶつかってしまった。その度に座ってる人に「すみません」と謝る拝島さんの姿が可愛くて、写真を撮れないのがむちゃくちゃ悔やまれた。
謝りすぎて真っ赤になった拝島さんをオカズに、購入したハンバーガーにかじりつく。
途端、顔をしかめるあたし。
うへー。なんだこりゃ。
口を動かしながら、歯形のついたバーガーを凝視する。
秋の新作、栗バーガーってのがなんか親近感湧いて手を出してみたのだけど。
「……あまっ」
メープルシロップが練りこんである甘いバンズに栗あんを無理矢理ハンバーグ型にしたようなものが挟んであるキワモノだったようだ。
思わず殺意が湧くほどに甘かった。
「こっちのチキンバーガーと取り替える? 栗子ちゃん」
拝島さんは結局「栗男」と呼ぶのをやめたらしい。まぁあたしもわざとタメ語を使うのが面倒くさくなったので結局元に戻っちゃったけど。
「いいんですか? これ、殺人的に甘いですよ」
「俺、甘いの好きだから」
「へぇ~そうなんだ」
拝島さんとお互い食べかけのバーガーを交換しながら相槌を打った。あたしもそうだけど、拝島さんも一度他人が口をつけたものとか気にしない人なんだ。