とんでも腐敵☆パートナー
「イヤだ。……そんなの、納得できません!」
 
「お前が納得するしないはどうでもいい。俺にはもうその気はない。別れる理由はそれで十分だ」
 
「どうして今更……体だけでもいいんです。最初からそのつもりでいたんだから。抱くこともできなくても、僕は構わないっ。傍にいさせてください……それだけでもいいでしょっ!?」
 
「駄目だ」
 
 強く、はっきりと言った。
 
 ここだけは譲るわけにはいかない。
 
 例えどれほど章の顔が哀しみに歪んでも、涙が頬を濡らそうとも、譲るわけにはいかない。
 
 章から言葉が失われ、俺は不毛な会合に終止符を打つべく腰を浮かせた。
 
「もう帰れ」
 
 だが次の瞬間、真正面から飛び掛ってくる重みに耐え切れず、否応なく再び床に沈むはめとなる。
 
 背中を打ちつけはしなかった。後方に手をつき、なんとか片腕で抱きとめた。
 
 だが不利な体勢であることには変わりはなく、その体を押し戻す前に唇を塞がれてしまう。
 
「――っ!」
 
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