とんでも腐敵☆パートナー
「えへへ。何にします拝島さん? こっちのシェイクは新発売ですよー。夕食ならこっちのセットとかオススメ。ポテトとかもじゃんじゃんオマケしちゃいますよー」
「桑名くん勝手に」
「なんか言いました店長?」
くるりと背後の店長に笑顔で振り返る。店長はカキーンと固まって口を閉じてくれた。
「じゃあこれとこれにしようかな。朽木はどれにする?」
「ファーストフードは苦手なんだ。コーヒーでいい」
「朽木さんセコすぎー。じゃあコーヒー、バケツいっぱい持っていったげますよー」
「嫌がらせかっ!? くっ……ポテトのS」
「今ならあたしの作ったチキンナゲットが!」
「いらん。食中毒者出して店を潰したいのか?」
「ぶぅー。こんな店潰れても痛くも痒くもないけど。そこまで拒否されたんじゃしょうがないですねー」
「俺の……俺の五年間の努力はなんだったんだ……」
「泣かないでてんちょぉーっ」
なんだか外野も盛り上がってるなぁ。くたびれた中年にドラマを与えてあげるあたしってなかなかボランティア精神旺盛じゃない?
二人は注文を終えると番号札を持って席に向かっていった。その後ろ姿を見送る。と、そういえば朽木さんの彼氏くんは二人の姿に気付いたかな? と思い出し、彼が座ってた席に目を移す。朽木さん達は、彼のいる席とは扉を挟んで反対側のゾーンに向かったのだ。
果たして彼は座ったまま、二人を暗い目で見つめてた。
本を顔の前に開いて身を隠してるけど、ちらちら窺う視線の先は間違いなくあの二人に当てられている。
むむむむむ。
も、もしかして修羅場の予感……?
うひゃーっ。BLカップルの生修羅場だーっ! こ、こここれは見逃せませんよ?
「桑名くん勝手に」
「なんか言いました店長?」
くるりと背後の店長に笑顔で振り返る。店長はカキーンと固まって口を閉じてくれた。
「じゃあこれとこれにしようかな。朽木はどれにする?」
「ファーストフードは苦手なんだ。コーヒーでいい」
「朽木さんセコすぎー。じゃあコーヒー、バケツいっぱい持っていったげますよー」
「嫌がらせかっ!? くっ……ポテトのS」
「今ならあたしの作ったチキンナゲットが!」
「いらん。食中毒者出して店を潰したいのか?」
「ぶぅー。こんな店潰れても痛くも痒くもないけど。そこまで拒否されたんじゃしょうがないですねー」
「俺の……俺の五年間の努力はなんだったんだ……」
「泣かないでてんちょぉーっ」
なんだか外野も盛り上がってるなぁ。くたびれた中年にドラマを与えてあげるあたしってなかなかボランティア精神旺盛じゃない?
二人は注文を終えると番号札を持って席に向かっていった。その後ろ姿を見送る。と、そういえば朽木さんの彼氏くんは二人の姿に気付いたかな? と思い出し、彼が座ってた席に目を移す。朽木さん達は、彼のいる席とは扉を挟んで反対側のゾーンに向かったのだ。
果たして彼は座ったまま、二人を暗い目で見つめてた。
本を顔の前に開いて身を隠してるけど、ちらちら窺う視線の先は間違いなくあの二人に当てられている。
むむむむむ。
も、もしかして修羅場の予感……?
うひゃーっ。BLカップルの生修羅場だーっ! こ、こここれは見逃せませんよ?