とんでも腐敵☆パートナー
「……良かったら、話、聞こっか? ホラ、話すだけでも胸のつかえが取れるってこと、あるでしょ?」
 
 にっこり笑って。スペシャル栗子スマイル。
 
 この人は、あたしの店のお客様でもあるもんね。
 
 お客様は、神様ですから!
 
「僕を警察に突き出すとかしないの……?」
 
「そんなメンドイことはもうコリゴリ……じゃない、まだなんにも罪を犯してないっしょ? あたし、この辺でいい喫茶店知ってるの! 美味しいケーキでも食べながら話そうよ!」
 
 章くんの手をぐいっと引っ張って一歩歩き出すと、戸惑いを浮かべた瞳があたしに向けられた。
 
「キミはなんでそこまで……? キミ、先輩の何なの?」
 
 問われて一瞬キョトンとしちゃったけど。
 
 ふふん♪
 
 自然と口元が綻ぶ。
 
 あたしが朽木さんの何だって?
 
 そんなのは決まってる。
 
 
「ストーカー、だよ!」
 
 
 
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